「デジタルセルバイオロジー」を牽引する革新的なソリューション
細胞研究開発用多目的プラットフォーム「Beacon™」
Beacon Platformは、ニコンが細胞関連分野で戦略的業務提携を行った、米国BLI(Berkeley Lights, Inc.)社の細胞研究用多目的プラットフォーム。4つの部屋(細胞操作室、試薬室、廃液室、制御室)をもつ細胞選択・操作プラットフォームです。半導体製造プロセスを応用して高精度で加工された最大3,500の個室をもつ専用チップ(OptoSelect Chip)を「Beacon」にセットしてワークフローを実行すれば,細胞一つひとつを顕微鏡像として観察・記録しながら、細胞を一つずつ個室に分けることができます。シングルセルの画像を撮影後、培養して細胞が増える過程、さらにはアッセイの過程まで、リアルタイムでの観察ができ、必要に応じて動画・静止画の撮影が可能です。「クロナリティを証明しながら、細胞株開発をしたい。」「細胞一つを対象にしたアッセイを行いたい。」といった、ユーザーの課題を解決することができます。細胞操作は細胞を取り囲むようにLED光をパターン照射するOEP(Opto Electro Positioning)技術を使用するため、細胞にダメージを与えません。
「Beacon」は米国において製薬業界など、細胞選択・操作を必要とする開発の現場で活躍しています。
- ※「Beacon™」は、BLI社の米国における米国その他の地域における登録商標または商標です。
- ※ニコンは「Beacon™」の日本における独占販売代理店契約を2018年1月に締結しました。


(下)OptoSelect Chip内部のマイクロ流路全体図

(右)NanoPen内での細胞培養
細胞選択の原理
各「NanoPen」 は従来のマイクロウェルと比較して10万分の1の容積。「OptoSelect Chip」には、この「NanoPen」 が約3,500個格納されています。そこに細胞を送り込む技術が、OptoElecto Positioning (OEP) 。LED光を当てた場所に細胞を押す力を発生させ、これによって、任意の細胞ひとつだけを、生きた状態で操作(分離・格納)することを可能にしました。




「OptoSelect Chip」でプロセスを簡略化
「Beacon」には4枚の「OptoSelect Chip」を格納できます。さまざまな操作を見やすいGUIでサポートします。



「Beacon」の特徴
細胞研究開発用多目的プラットフォーム「Beacon™」の主な特徴です。
特徴1 細胞一つからの観察・培養が可能(CLD Workflow)

特徴2 細胞一つから対応するアッセイ

「Beacon」を使えば、さまざまなアッセイを簡便かつスピーディに行うことができます。





特徴3 シングルクローンのバラツキを評価する

特徴4 スケールアップ前後の相関性が強い

- ※ambr®15:自動ワークステーションによって制御される使い捨てのマイクロバイオリアクター。
特徴5 プロセスを大幅に短縮
「Beacon」を使用することによって、各種ワークフローに要する時間を劇的に短縮することが可能です。


細胞株開発
「Beacon」の細胞株開発ワークフローを使えば、遺伝子導入した細胞群から任意のモノクローナルな細胞を5日程度で抽出することができます。
