非侵襲的測定
ひしんしゅうてきそくてい
non-invasive measurement

非侵襲的測定とは、生体へ障害を与えず、あるいは、直接触れることなく測定を行うことです。培養細胞の非侵襲的測定においては、細胞へ障害を与えず、観察によって測定する方法を言います。広義の意味においては、非毒性の蛍光染色や反応液を作用させたり、蛍光タンパク質を導入してライブセルで観察する方法も含めて言われることもあります。狭義の意味においては、例えば、細胞治療に利用される細胞などの場合には、非毒性であっても染色などの処置を全くせずに観察のみを行う方法を言います。
対比される方法としては、細胞をホルマリンなどで固定して免疫染色を行ったり、RNAやタンパクを抽出したりする方法があります。これらは、確定検査として使用されますが、評価後に細胞を使用することができません。
細胞培養を行う過程においては、目的とする細胞が生育できているかの確認や、継代のタイミングを決めるためのコンフルエンシーの測定など、適宜、細胞の生育状況を、細胞にダメージを与えないように顕微鏡で観察して確認する必要があります。観察のための光、温度やCO2濃度などの環境の変化が、生細胞に対する侵襲となる恐れもあるため、培養過程における細胞観察は、非侵襲ないしは低侵襲であることが求められます。

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