継代
けいだい
passage

継代とは、培養した細胞の一部を採取し、新たな別の培養容器に移す操作のこと。植え継ぎともよばれます。
細胞は、培養中に分裂を繰り返すことでその細胞数が増え、やがて培養容器を埋め尽くすか、培地に含まれる栄養分が枯渇します。培養容器を埋め尽くした状態を「コンフルエント」といい、細胞同士が接触することにより細胞の増殖スピードが大きく低下、または増殖を停止します。コンフルエントが続くと、形質が異常な細胞が発生したり、細胞が死滅したりします。細胞を維持したまま培養を続けるためには、継代する必要があります。
細胞の状態をなるべく維持したまま培養を継続するためには、コンフルエントに達する前に継代することが必須です。継代するタイミングは、細胞密度や培養日数、培地のpHから判断します。

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