接着細胞
せっちゃくさいぼう
adherent cell
接着細胞とは、培養容器に付着しながら増殖する細胞のことです。付着細胞とも呼ばれます。一方で、培地中で浮遊した状態で増殖する培養細胞は浮遊細胞と呼ばれます。
培養細胞は、一般的に生体で存在していた状況を反映するよう培養を行います。生物の体内で血液中に存在して血管内を流れていた細胞は浮遊系細胞、組織に付着していた細胞は接着系細胞として培養します。接着細胞の培地交換は、培地を吸引して、新しい培地を添加することにより行います。培養容器の中である程度まで細胞が増殖したら、細胞容器表面から細胞を分散液を用いて剥離し回収したのち、適切な細胞数でまき直しを行います。