ヒト人工多能性幹細胞(ヒトiPS細胞)
ひとじんこうたのうせいかんさいぼう(ひとあいぴーえすさいぼう)
human induced pluripotent stem cell(hiPSC)
ヒト体細胞を遺伝子導入・タンパク質導入・薬剤処理等により人為的に初期化して得られる細胞又は当該細胞の分裂により生ずる細胞であって、内胚葉、中胚葉及び外胚葉の細胞に分化する性質を有し、かつ、自己複製能力を維持しているもの又はそれに類する能力を有することが推定されるものをいう。
hiPSCから網膜、角膜、心筋、Tリンパ球に分化させて、患者さんに投与する再生医療(細胞治療)に向けた臨床開発が進められています。
また、医薬品開発におけるスクリーニングに使用されたり、薬物動態を調べるために期待されているMPS(OoC)に充填される細胞としても期待されています。
出典
平成24年9月7日付 薬食発0907第4号 厚生労働省医薬食品局長通知「ヒト(自己)iPS(様)細胞加工医薬品等の品質及び安全性の確保について」https://www.pmda.go.jp/files/000205402.pdf参考文献
1) Van Ness KP, Cesar F, Yeung CK, Himmelfarb J, Kelly EJ. Microphysiological systems in absorption, distribution, metabolism, and elimination sciences. Clin Transl Sci. 2021 Aug 11. doi: 10.1111/cts.13132. Epub ahead of print. PMID: 34378335.
2) Hargrove-Grimes P, Low LA, Tagle DA. Microphysiological Systems: Stakeholder Challenges to Adoption in Drug Development. Cells Tissues Organs. 2021 Aug 11:1-13. doi: 10.1159/000517422. Epub ahead of print. PMID: 34380142.