継代培養
けいだいばいよう
subculture

継代培養とは、培養容器内で増殖した細胞を、新しい容器に移し替えて、継続して培養を維持することです。
接着細胞の場合には、細胞の接着を細胞分散液などを用いて容器から回収して、新しい容器に移し替えます。浮遊細胞の場合には、培養液を回収して、新しい容器に移し替えます。培養液は、すべて新しい培地に入れ替えることがほとんどですが、細胞種によっては古い培地を新しい容器に少し添加する場合もあります。継代は、細胞が十分に増殖したために行う場合もありますが、一部の細胞が接触しすぎてしまった場合にも行います。細胞が十分に増殖して行う継代では、形質を維持させるために、細胞の希釈率は一定にすることが望ましいとされています。例えば、3T3細胞は、3 x 105 cells/60mmのシャーレの密度で播種して3日おきに継代するという継代培養を行います。それぞれの細胞株によって、それぞれ適切な継代維持の方法がありますので、その細胞株の樹立について書かれた論文や、入手先から情報を得て、継代培養を行います。継代培養の方法を変更する場合には、まず、提案されている手法で十分なストックを作製後、変更し、変更後の特性が変化していないことを確認する必要があります。
継代後の細胞の品質は、作業者の手法の熟練度に依存するため、手法の標準化が課題となっています。近年、継代の作業をロボットなどを使って機械化し、自動化しようという開発が進められています。

出典

[Good Cell Culture Practice検討のためのワーキンググループ,他「多能性幹細胞培養の留意点」の提案」2019年(日本組織培養学会「組織培養研究」38巻(2019)3号掲載)

参考文献

Ochiai.K et al. A Variable Scheduling Maintenance Culture Platform for Mammalian Cells. SLAS TECHNOLOGY Translating Life Sciences Innovation 26(2):247263032097210
doi.org/10.1177/2472630320972109

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