自動培養
じどうばいよう
automated cell culture
自動培養とは、細胞培養(セルカルチャー)の作業や判断の全てまたは一部を機械に置き換えて細胞培養を行うこと。さらには、出発原料である細胞の特性がロットごとに異なる場合など、同じ工程パラメータで同等の製品品質が得られるとは限らない場合においては、細胞の状態を迅速かつ適切に評価して、製造工程の工程パラメータにフィードバックさせながら、所定の範囲内でパラメータ制御させつつ、細胞培養を進める機能が求められます。
また、再生医療等製品の製造においては細胞量が少ない場合が多く、細胞ロスを少なくするなどの工夫が求められますが、非侵襲的な工程内検査方法を採用することや、資材類のデザインを機械特性に合わせて最適化することなどが有効です。
自動培養に必要なものは、安定して精密な動作が可能であるハードウェアと、工程状態を評価してフィードバック管理を行うソフトウエアです。なお、自動培養装置を設計するにあたっては、これらの判断基準を定量化しておく必要があります。