Well-Beingベトナムの眼科医療に貢献する

この記事は弊社の事業を紹介するものであり、広告ではありません。

ベトナムの首都ハノイに、眼科専門病院と眼鏡専門店が協業する『日本国際眼科病院』があります。その母体は世界的に企業活動を展開する、パリミキホールディングス。病院設立のきっかけは、同社の先代会長と、ベトナムの眼科医療の向上にボランティアで取り組む、ひとりの日本人眼科医との出会いでした。現地に根差した、より質の高い眼科医療の提供に取り組むこの眼科病院の診療を、ニコン Optosの眼底撮影装置がサポートしています。

ベトナムの眼科医療向上への情熱。

ベトナムでは貧困や医療技術の普及不足の問題で失明する方が多くいます。2015年の時点では、国内全土での失明者が約50万人で、その原因の約66%が白内障によるものとされていました※1。現在、改善はされていますがまだ十分とは言えない状況にあります。

日本 ベトナム / パリミキホールディングス本社 (東京都港区の汐留芝離宮ビルディング10階) / ベトナム北部、首都ハノイの『日本国際眼科病院』

90年以上にわたる眼鏡専門店の歴史を持つパリミキホールディングスは、ベトナムで無償の白内障手術のボランティア活動を続ける、服部 匡志(ただし)医師の活動支援と、ベトナムの眼科医療の向上を目指し、2014年10月、首都であるハノイに『日本国際眼科病院』を設立しました。「弊社は現在、世界12の国と地域に109店舗、国内に650店舗を展開しています※2。私たちは、世界的なホスピタリティブランドを目指し、約10年前より最先端の眼科医療と質の高い眼鏡専門店の協業に取り組んできましたが、その成果のひとつが『日本国際眼科病院』です」とお話しくださったのは、執行役員の加山 雄治さん。病院設立のきっかけについて伺うと、「長年、現地でボランティア活動を続けておられた眼科医の服部 匡志先生と、弊社の先代会長、多根 裕詞(ひろし)が出会い、互いの思いや情熱に共感したことが始まりと聞いております」とお答えくださいました。

株式会社 パリミキホールディングス
執行役員 加山 雄治様

患者様に寄り添った診療に貢献する、
ニコン Optosの眼底撮影装置。

「『日本国際眼科病院』は、ベトナム国内で日本と同水準の医療サービスを提供しています。そのために、現地および日本の優れた眼科医と技師・看護師などのスタッフを擁し、さらに世界でも最新の医療機器・治療技術などを積極的に導入。また、患者様への対応も顧客ファーストのパリミキの精神を活かしたホスピタリティを大切にしています。当院は先進的な手術も数多く手がけており、術前・術後に目の状態を確認するための眼底検査を行います。この検査をより正確かつ迅速に行うため、2020年にベトナムで初めて超広角の眼底撮影装置を導入しました」とお話しくださったのは同院を運営する現地法人の社長、青柳 洋介さん。「この装置は一回の撮影で、画角200度、眼底の約80%の領域を無散瞳、非接触で瞬時に取得できます。眼底周辺部まで鮮明な画像で確認できるため医師から患者様への説明もより行いやすくなりました」との感想をいただきました。

日本国際眼科病院
青柳 洋介社長
病院受付の奥に眼鏡専門店が併設されている
ニコン Optosの眼底撮影装置
ニコン Optosの眼底撮影装置による一回の撮影範囲
ニコン Optosの眼底撮影装置での撮影範囲

また、ニコン Optosは機器を操作する技師や看護師の方たちにもある変化をもたらしたそうです。お話しくださったのは、マーケティング マネージャーの三原 寿直(としなお)さん。「これまで医師だけがより深く把握していた眼底周辺部の状態を、一枚の画像によって一目瞭然で確認できるため、たとえば『先生が言っていた病変とはこのことか』という感じで、技師や看護師たちも共通の認識を持つことができるようになりました」とおっしゃっていました。そして、その眼底画像を通して、医師、患者様、技師、看護師が課題を共有することで、診断や治療を行いやすくなったということでした。さらに、網膜の周辺部に問題のある方が意外に多いこと、特に眼球の変形をともなう強度の近視の方の場合、網膜剥離などの傾向がより顕著であることなどが、実感として認識・共有されたそうです。「私たちが眼科医療の立場だけでなく、眼鏡専門店だからこその知見を活かして、眼鏡やコンタクトレンズの技術も併せた近視の進行抑制に取り組むことが非常に重要であるという大きな気付きも与えてくれました」と語ってくださいました。

  • ご本人の経験にもとづくコメントであり、記載内容を保証するものではありません。
日本国際眼科病院
マーケティング マネージャー
三原 寿直様
ニコン Optosの眼底撮影装置による検査

現地とともに未来へ向かう。

最後に、皆さんに『日本国際眼科病院』のベトナム現地との連携や、今後の展望についてお伺いしました。加山さんは「当院の設立に際しては、ベトナムと日本、それぞれの政府機関や大使館を通じ、さまざまな方面からのご協力をいただきました。また、現在の院長は緑内障学会の権威でもあるため、周辺の多くの眼科病院から患者様の紹介を受けるなど、現地の医療機関との緊密な連携を大切にしています」とおっしゃっていました。三原さんは「マーケティングの立場からさまざまな情報を集め、日本の医療サービスをよりハイレベルに、かつ現地の価格で実現していくことに取り組み続けます。患者様への接遇も含め、お一人おひとりが来院してよかったと思っていただける病院にしていきたいです」とお話しくださいました。そして青柳さんは、「現在のクオリティを保ちながら、より多くの方に私たちのサービスと医療を提供できるように病院の規模を拡大していきたいです。さらに、“眼のスペシャリスト”の育成への取り組みも、ハノイの医科大学などと模索していきます」とその決意を語ってくださいました。

今回取材をさせていただいた『日本国際眼科病院』は、これまでに約7万人の患者様を受け入れ、約3万件の手術を行ってこられました。そして、手術だけにとどまらない眼科医療を展開するとともに、併設された眼鏡専門店では、お一人おひとりに適切な眼鏡、コンタクトレンズの提案・提供を続けておられます。
『困っている人の役に立ちたい』というお互いの熱い思いに共感した医師と企業経営者の情熱。そこからベトナムに誕生した新しい形の眼科専門病院が、現地の人々の目の健康を支え、失明のリスクを少しでも抑えるため真摯に取り組みながら、ベトナムの眼科医療の向上をけん引されています。ニコン Optos社製の眼科機器が、そこに貢献し続けられることを願っています。

  • 2022年3月末現在。

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